検査内容

禁止リストについて

WADAの規定するドーピング禁止リストに記載されている物質は約250品目(2016年現在)。そのリストは公開されているものの、曖昧な表現などがあるため、そのまま使用することはできません。
そのため、本サービスではアメリカとイギリスの第三者認証機関が利用する禁止リストを参考に、国内のドーピング研究の第一人者などを迎えた専門学術チームと共に日本用にカスタマイズし、分析・認証に利用しています。

検査物質一例

  • 1,4,6-Androstatrien-3,17-dione
  • 1,4-Androstadiene-3,17-dione
  • Methyltestosterone
  • 17β-Hydroxy-17-methylandrosta-1,4-dien-3-one
  • 19-Nor-4-androstene-3,17-dione
  • 19-Noretiocholanolone
  • 4-Androstene-3,17-dione
  • 4-Androsten-3,17-diol
  • 5-Androstene-3,17-dione
  • 5-Androstene-3,17-diol
  • Boldenone
  • Bumetanide
  • Clenbuterol
  • Dexamethasone
  • Hydrochlorothiazide
  • 4-Methyl-2-hexylamine
  • Nandrolone
  • Oxandrolone

分析機関について

分析機関は複数存在しますが、主に医薬品や化粧品、エレクトロニクス分野などの分析を行っている大手分析機関に委託しています。

分析方法について

ドーピング・ガードでは、LC/MS(液体クロマトグラフ質量分析計)という分析装置を用いて成分の分離、検出をするのと同時に、添加回収試験で物質の濃度を調べることで、サプリメントにドーピング禁止物質が含まれていないかどうかを調べています。

<LC/MS(液体クロマトグラフ質量分析計)とは>
LC/MSとは、蛋白質や脂質等の構造や含有量を分析できる装置のことで、DNAの構造解析や先天性疾患の診断等にも用いられるものです。 LC/MSでは、サプリメント等の化合物をLC(液体クロマトグラフ)という分離装置で一つ一つの成分に分離した後、MS(質量分析計)という検出器で成分を検出して、ドーピング禁止物質が含まれていないかどうかを調べます。 ドーピング・ガードでは最新のLC/MSを用いているため、サプリメント中にサルブタモール*が100ng/mL(=0.1ppm)以上含まれるかどうかまで調べることが可能です。

<添加回収試験とは>
添加回収試験とは、ドーピング禁止物質の混入不明の検体に、ドーピング禁止物質群の純品(濃度があらかじめ分かっているもの)を一定量加えて濃度を測定し、ドーピング禁止物質群の純品と、純品が加えられた検体の間で、ドーピング禁止物質の濃度に差がないかを調べる試験です。 もし検体にドーピング禁止物質が混入していれば、純品を加えた検体からは、もともと純品に含まれていたドーピング禁止物質より多く検出されます。 一方、検体に禁止物質が混入していなければ、あらかじめ分かっている純品の濃度と同じドーピング禁止物質が検出されます。

*禁止表国際基準2017において、選手の尿中からサルブタモールが1000ng/mL以上検出されたらドーピング違反となる可能性が極めて高くなる。