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競技団体、選手必見!“サプリメントのアンチドーピング認証ガイドライン”を徹底解説

平成31年4月3日に日本アンチ・ドーピング機構(以下、JADA)より、「スポーツにおけるサプリメントの製品情報公開の枠組みに関するガイドライン」が公開されました。
スポーツにおけるサプリメント製品情報公開の枠組みに関するガイドライン (JADA)」またこれにあわせて、JADAによる認証制度も2019年3月31日をもって終了という発表がされました。
JADA サプリメント分析認証プログラムの終了について(JADA)」
今回は、本ガイドラインはどういったものなのか、選手の方や競技団体の方にとってどんな意味があるのかわかりやすく解説していきます。

何のためのガイドラインか

これまではJADAによるサプリメント分析認証プログラムがありましたが、明確ではない認証の仕組みやコストの問題など、様々な批判がありました。また今までは競技団体として、このサプリメントを使用してよいのか?という相談を受けた場合、 JADAによるサプリメント分析認証プログラム以外の回答がしにくいという問題もありました。
このガイドラインはJADAによるサプリメント分析認証プログラム以外のサプリメントについて、どういったものを選べばいいのかという基準です。

どんな基準なのか

アンチドーピングのための、第三者認証制度以下の6点をクリアしていることが条件です。

  1. 利害関係のない第三者が 製品を分析している
  2. 世界アンチ・ドーピング機構の陽性事例をもとに分析する成分が決められている
  3. 第三者認証機関の運営体制が明確である
  4. 管理された工場で製品を製造している
  5. 高精度で禁止成分が分析されている
  6. 定期的に分析を行っている

該当する第三者認証はどれか?

上記条件を満たす、またはその予定(直近で対応を完了させる)と考えられるものは、株式会社アトラクが提供する「ドーピング・ガード」、最近シェアを伸ばしている英国LGC社の「Informed-Choice」、米国BSCG社の「Certified Drug Free®」、米国NSF社の「Certified for Sport®」などが挙げられます。
その他にも認証を語るものはいくつかあります。例えば、自社製品を社内で認証する形を取っていたり、単回の分析結果だけで認証を得ているかのように見せていたりするものです。中には、どの成分を分析しているのかよくわからないものも見受けられます。認証サービスの見極めについては注意が必要です。

問題点と今後の課題について

現在、ガイドラインが公表されて間もないため、いくつかの認証については当然ながらガイドラインに完全に対応しきれていないものもあります。またガイドラインには曖昧な表現があるため、解釈の違いも発生する可能性はありそうです。
では、現状、競技団体の対応としては、サプリメントの使用可否の相談が来た時にはどう回答すれば良いのかというと、

・アトラクのドーピング・ガード
・LGCのInformed-Choice
・BSCGのCertified Drug Free®
・NSFのCertified for Sport®

この4つのいずれかの認証を得ている製品であれば、「JADAのガイドラインに準じているため、安心して使用できる。」と回答して差し支えないと考えています。
弊社ではガイドラインが公表されてから、弊社のサービスはもちろんのこと、他社のサービスについて細かく内容の確認を行っており、選手の方やトレーナーの方からの疑問等に対してもきちんと回答できる体制となっております。
どのサービスもそれぞれ特徴が異なる上、内容が把握できないものもあることから、競技団体や選手の方にとっては、頭を悩ませる一因になっているのはないかと思います。今後も新たな第三者認証サービスは増えてくるかと思いますので、コラム等を通じて解説していきたいと思います。それぞれの違いについて知りたい方や、不明点等ある方は弊社までお問い合わせください。

追記:2019年5月16日(木)代表・遠藤による、動画の解説を掲載しました。ぜひご覧ください。


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